胃部X線では、少しでも異常の疑いのある人、胃からバリウムが早く出すぎて、
胃のすべてのひだが撮影できない人などに「精密検査が必要です」と判定します。
胃の各部の名称は一般的には図のような呼び方をするのが多いようです。
図は正常な胃の形です。
(文字上にカーソルを合わせると部位を示します。)
アルコールや刺激の強いものを飲んだり、食べたりするだけで胃潰瘍がすぐに出来、自覚症状の無いまま治っているのです。
このような状態を1年間に何回となく繰り返しています。
『昨年、精密検査を受けたけど、「異常なし」だったから、今年もどうせ同じだろう。今年は精密検査を受けないようにする』という方が、時々居ます。しかし、これは健康維持することにとって一番危険なことです。
最終的に結果が出るまで、専門家である医者の指示に従うことが、結果的に
体にも・生活にも・経済的(金銭負担減)にも良い事になります。
[瀑状胃]
[集中像]
[弯入]
[前庭部狭小化]
[壁硬化]
[胃角の変形]
[ニッシェ]
[辺縁不整]
※図の黒模様はバリウムを表しています
所見名
像と解説
一般的な判定
瀑状胃
左→右側面図
胃が折れ曲がり、胃底部が背面後方から下方に落ち込み、胃が二段になっている
生まれつき、又はリンゴ型の肥満タイプの人、神経質な人などに多く見られる。
胃潰瘍瘢痕治癒で見られることもある。
※瀑状胃とは上段から流れ落ちるバリウムが瀑布(ナイアガラの滝)のようになっているのでその名がついている
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要経過観 察
前庭部
狭小化
前庭部が発泡剤を飲んでもふくらまない
(硬化している)
胃炎や潰瘍を繰り返して硬くなることもあるが、異常なしであることも多い
まれに癌であることもある
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要精密検 査
ニッシェ
左後→右前の斜位像
胃潰瘍が治り始めると胃粘膜のひだが潰瘍に向かって集中する
まれに癌であることもある
※ニッシェとは「壁をくぼませて作った飾り棚」の意。
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要精密検 査
集中像
仰臥位正面像
治り始めた胃潰瘍の中心に集まった胃粘膜のひだが集中して出来る影
まれに癌であることもある
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要精密検 査
壁硬化
胃の壁が厚く、やわらかさがない状態
胃炎や軽い胃潰瘍(無自覚)を何度も繰り返している部分がなりやすい。
潰瘍、まれに癌などができやすい状態
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要精密検 査
辺縁不整
胃壁の縁がなめらかな曲線でなくなったもの
潰瘍、潰瘍瘢痕、粘膜の乱れなどが原因
潰瘍や癌のこともある
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要精密検 査
弯入
大弯側がペコンと弯入している状態
小弯近くの前壁や後壁に出来た病変(潰瘍や癌)によって壁が引っ張られておこる
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要精密検 査
胃角の
変 形
(短縮、開大等)
図のように胃角が変形します。
正常胃角(赤線)
直線化
開大
消失
尖鋭化
直角化
胃炎・胃潰瘍などの繰り返し、年齢(加齢)による
潰瘍や癌のこともある
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要精密検 査
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