その他の検査

血液検査 胸部X線 胃部X線 心電図
血液検査 胸部X線 胃部X線 心電図
尿検査 眼底検査 聴力検査  
尿検査 眼底検査 聴力検査 便中ヘモグロビン

 

血液検査

肝機能
採血肝機能の検査には、GOT・GPT・γ-GTP・ALP・ZTTなどが一般に用いられます。これらの数値が高い場合、肝臓や胆のう系の異常を示します。肝障害の原因で多いものは、アルコール性肝障害・脂肪肝・ウイルス性肝炎です。
γ-GTPが高い場合はアルコール性が考えられます。飲酒は一日に日本酒1合かビール大びん1本程度が適量とされています。 なるべく楽しくリラックスした状態で、良質のたんぱく質(豆腐、納豆、チーズ、いわし、まぐろなど)・野菜をつまみにして、飲むようにしましょう。


貧 血
血液中のヘモグロビン(血色素)が不足している状態が貧血です。ヘモグロビンは全身に酸素を運搬しているので、不足するとめまい・動悸・息切れ・立ちくらみなどの症状が現れます。貧血の原因はさまざまでまれに悪性腫瘍の場合もあり、まずは原因を調べることが第一です。なかでも、最も多い原因は鉄欠乏性貧血で、慢性の出血(生理・子宮筋腫など)や鉄分の摂取の不足によっておこります。
貧血を改善するためには、鉄分の多い食品(ひじき、あさりなど)とたんぱく質を充分とるようにしましょう。また、鉄分はビタミンCがあると吸収しやすくなります。緑黄色野菜やイチゴなどの果物をとりましょう。

※コーヒー、緑茶に含まれるタンニンは鉄分の吸収を悪くしますので、食事中はひかえましょう。


尿 酸
血中の尿酸値が高い状態(7mg/dl以上)が続くと痛風がおこりやすくな ります。
尿酸値を下げるためには、動物性脂肪を控え、野菜、きのこ、海藻類などを十分とりましょう。また、水分を1日2Lくらい(水分制限されている方を除く)をとりましょう。
アルコールの摂りすぎや肥満は、尿酸の排泄をさまたげたり、血中の尿酸を増やすことになりますので、生活習慣病予防のためのポイントを参考にしましょう。

 

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胸部X線検査

胸部のエックス線撮影で、肺や心臓の病気(肺炎・肺結核・肺がん・肺腫瘍・胸膜炎・心肥大など)や、大動脈の異常などの有無を知ることができます。

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胃部X線検査

胃部X線検査の目的
胃がんの早期発見を目的とする検査です。
他に胃炎・潰瘍・潰瘍瘢痕(治ったあと)・ポリープなども発見できます。


検査の方法
まず、胃を膨らませる為に発泡剤を少量の水で飲みます。 (この時、げっぷを出したくなりますが、我慢しましょう)
次にバリウム(造影剤)を飲みます。
透視台に乗り、胃全体の壁にバリウムが付着するように、技師の指示で右を向いたり、左を向いたり、体位を変えながらX線で撮影します。



撮影方法には間接撮影と直接撮影があります。

  間接撮影 (一次検診) 直接撮影 (一次・二次検診)
フィルムの
大きさ
100mm×100mm
300mm×250mm
画像の
大きさ
光学的(カメラで)に縮小 等身大
撮  影
画像枚数
6〜7コマ 間接撮影の1.5倍〜3倍
所要時間 3分 10〜12分
長  所 ・短時間で多人数の撮影可能
・コストが低い
精度が高い
(判定に必要な情報量が多い)
短  所 直接撮影より精度が劣る ・時間がかかる
・コストが高い
精密検査の場合の二次検査(確定診断) ・直接撮影
・胃内視鏡検査
(胃カメラ・ファイバースコープ)
胃内視鏡検査
(胃カメラ・ファイバースコープ)
一次検査判定[要精密検査]者の癌発見率 5〜15%
(1000〜2000人に1人ぐらい癌であることがある。)
 


検査の原理
人体にはX線を通すものと通さないものがあります。この特性を利用しX線の強弱を写真に撮ります。骨や肺は他の臓器や筋肉とX線を通す量が明らかに違います。よってそのままで写真が撮れ診断が出来ます。

しかし、胃や腸は筋肉と同じ程度のX線量を通しますから強弱はほとんどありません。そこで胃袋に空気とX線を通過させないバリウムを入れて通過してきたX線の強弱で粘膜のひだの写真を撮るのです。

胃から出たバリウムは胃の横・後ろで蛇行します。透視で重なりのできるだけ少ない体の向きで写真を撮ります。

 

詳しい検査結果については >>胃部X線検査結果の見方

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尿蛋白・尿潜血

腎臓・尿管・膀胱・尿道などに異常がある場合に陽性になります。
生理的な蛋白尿や、一過性の尿潜血陽性もありますが、再検の場合は内科または泌尿器科を受診して下さい。

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心電図

心電図心臓の筋肉の働きを電気的に記録し、不整脈・心筋の肥大・虚血などの情報が得られます。

要経過観察の場合は、経年的な変化をみる必要がありますので、少なくとも年一回は心電図の検査を受けましょう。要精検、要治療の場合は、必ず循環器内科の医師の診察を受けて下さい。

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眼底

網膜に分布する細動脈の状態を調べます。
これによって動脈硬化・高血圧 ・脳腫瘍・糖尿病性血管変化・眼底出血の有無を知ることができます。

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聴力検査1000ヘルツは日常会話音域、4000ヘルツは高音域の聴力を測定します。年齢がすすむにつれて低下しやすいのは高音域の聴力で、難聴の程度、進行状態を知ることができます。

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便中ヘモグロビン

便の中の目に見えない血液から、消化管の異常を調べるもので、おもに大腸がんの早期発見に役立ちます。

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